皇室典範特例法(退位特例法)とは?
今回は、趣旨を変えて令和元日に合わせたミーハーな記事を書かせていただきます。。。
皇室の皇位継承や身分に関しては皇室典範という法律により定められています。
そして特例法とは、広く一般的に用いられる普通の法律と違い、その名の通り何かしら特別なケースに向けて特例として設ける法律を言います。
つまり皇室典範特例法とは、皇位継承に関する特例ということになります。
従来の皇室典範では皇位継承は天皇の崩御(死去されること)から新天皇が即位するとされていました。
しかし今回、平成天皇が生前退位の意向を示されたことにより、国会の議決を経て皇室典範特例法(天皇退位特例法)が定められることとなりました。
では退位特例法の制定により、今後の天皇も退位の意向を示されれば新天皇へと交代されるのでしょうか?
そうではありません。
なぜならこの退位特例法は一般的な皇室典範ではなく皇室典範の特例法だからです。
ようするに、この退位特例法とは第125代天皇こと平成天皇のご意向に沿って平成天皇だけのために定めたられた今回だけの特例であり、現状だと今後の天皇もその都度、特例法が制定されない限り、生前退位が認められるという訳ではないのです。